予防接種

妊娠・出産前後のワクチン接種について

新型コロナウイルスのワクチン接種も、全人口の7割以上が終え、かなり高い水準になってきました。

妊婦さんも新型コロナのワクチンを接種するべきという話題は、このブログでも度々書いてきましたが、それ以外のワクチンも含め、出産前後でワクチンを接種できないタイミングがあるのでしょうか。

結論から言いますと、不活化ワクチンや新型コロナのワクチンは、いつでも接種して問題ありません。妊娠中も胎児に大きな影響はないですし、例えば授乳中にワクチン接種を行っても問題ありません。ただし、妊娠中に生ワクチン(麻疹・風疹・水ぼうそう・おたふく風邪等)は、接種できません。

また妊婦さんの場合、慣例上同時接種は余りやらないので、接種間隔・接種スケジュールについては、かかりつけ医に相談しながら接種を進めましょう。

ちなみにこれからインフルエンザのワクチン接種が本格的な時期になります。報道等でご存じの方も多いかもしれませんが、今シーズンはインフルエンザワクチンの供給量が全国的に安定しない状況ですので、希望してもすぐには接種できない可能性もあります。

ただ、日本でインフルエンザがどの程度流行するかについては、その年の南半球での感染状況がひとつのものさしになっていて、今年はほとんど流行がみられませんでした。また、現在の「マスク&手洗い&密を避ける」をしっかりと行う生活様式は、感染症の流行を大きく抑えています。そう考えると、現在の生活を続けていれば、それほど流行はしないかもしれません。

インフルエンザの場合、タミフルなどの有効な治療薬があり、妊婦さんにも処方可能です。もしワクチン接種がすぐにできなくても、余り焦らず、きちんとした感染対策を行っていきましょう。

さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
〒339-8521 埼玉県さいたま市岩槻区本町2-10-5
一般外来 午前8:30~12:30
毎週水曜日、第一日曜日、祝日は休診
(診療スケジュールはこちらをご確認ください。)

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