赤ちゃんが欲しいけれど、なかなか妊娠しない。そんな時、どんなタイミングで不妊治療を始めたら良いのでしょうか?
WHOでは、子どもが欲しいと思ってから、週2回程度の性交渉を行って、1年間妊娠しないのを不妊症と定義しています。しかし、実際には1年経たないと不妊治療を開始できないわけではありません。
赤ちゃんが欲しくなったら、なかなか妊娠しないと気になるのであれば、受診するメリットはあると思います。
不妊治療を始めるにあたっては、まず夫婦間で不妊治療に対する意識を確認しておくことが大切です。男性の方が協力的ではない場合も少なくありません。男性の場合、積極的に治療を行いたいという人と、不妊治療に対し恐怖感がある人と、極端に分かれることが多く、後者の場合、余り男性側に強い要求をすると、却って意固地になってしまう場合もありますので、ご注意下さい。
不妊の原因は男女半々なので、夫婦そろって治療を行うのが理想的ではありますが、とりあえず女性だけ受診するという形でも構わないと思います。また男性は生殖能力が加齢でも衰えにくいのに対し、女性の場合35歳を過ぎると妊娠確率が下がるというデータがあります。不妊治療は早ければ早いほど成績が良いのも事実です。
不妊治療は現状公的な健康保険の対象とはなっていません。そのため医療費は高額になります。ただし公的な助成が出ますので、これを上手に利用して下さい。
令和3年から助成の対象が拡充し、所得制限の撤廃や、助成の回数制限が緩和されました。各自治体がさらに独自に助成を上乗せしているケースもあります。40歳以上の場合、助成回数が減らされてしまうので、その意味でも早めに治療を始めるメリットはあります。また確定申告で「医療費控除」を利用できますので、所得から一定額控除できます。
丸山記念病院では、不妊治療に関するWEBセミナーも行っています。参加は無料ですが、参加申込が必要になりますので、こちらのページからお申し込みください。
WEBセミナーを受けたからと言って、必ずしも丸山記念病院の産婦人科を受診する必要はありませんので、お気軽にご利用ください。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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