不妊治療が健康保険の適用になり、もうすぐ1年になろうとしています。保険適用になった当初は、不妊治療の件数も爆発的に増えましたが、現在では落ち着きを取り戻しています。
保険適用になったことの大きなメリットのひとつとして、体外受精のハードルが下がったことが挙げられます。保険適用に合わせ、様々なメディアで不妊治療が取り上げられたこともあり、体外受精が一般的な治療方法として認知され、心理的なハードルという意味でも、実施しやすくなりました。
一方で患者さんにとって金銭的な部分でのメリットがあったかというと、微妙なところです。自治体からの助成が大きかった地域では、全体的に見ると、費用が上がってしまったところもあるようです。
また保険適用になることによって、高度先進医療へのハードルが上がってしまった点はデメリットかもしれません。保険適用で大部分はフォロー可能ですが、一部の治療が全額自己負担になってしまうケースも出ています。
生命保険には「高度先進医療特約」を付けられるものがあります。体外受精の1/3くらいはこれに当てはまるので、不妊治療を考えている方は、加入しておくのも良いかもしれません。(不妊治療を始めてからでは、加入が通らないと思います。)
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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