妊娠中の食生活で最も気を付けなければならないもののひとつが「塩分」です。妊娠中はむくみやすく、塩分を摂り過ぎると「妊娠高血圧症候群」のリスクも高まります。
妊婦さんの1日の塩分摂取量の目安は6.5gです。実際のところ、これはかなり少ない量で、治療食と同じくらいのレベルです。
ご家庭で厳密にこれを守ろうとすると、なかなか骨が折れます。ですので目標6.5g、実際には8g以内に抑えて、10gはいかないようにするのが現実的なところかなと思います。
味付けの目安として、ご飯と一緒に食べて美味しいと感じるものは、味が濃すぎると思ってもらってよいです。そこで薄いと感じるくらいの味付けにしておきましょう。
味付けには塩や醤油ではなく、出汁などの旨味成分を効果的に使うのがおすすめです。また酢やスパイス(例えばカレー粉など)を使うことによって、塩分の物足りなさをカバーするという方法もよいでしょう。
パートナーの方やお子さんが「物足りない!」となってしまう場合もあると思います。例えばベースは薄味にしておいて、後がけのソースやタレで個々に調整してもらうのがよいですね。
またカリウムが足りないと、妊娠中は足がつりやすくなります。カルシウムも赤ちゃんに取られて足りなくなりがちなので、積極的に摂ってください。牛乳とバナナの組み合わせなどがおすすめですね。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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