猛威をふるった新型コロナの第5波も一旦落ち着きを見せ、ようやく医療体制にも余裕がみえるようになってきました。しかし、第6波は必ず来るというのが医療関係者の大勢の見方です。状況が落ち着いているからこそ、今のうちに対策をしておくことが重要です。
今回は乳幼児が新型コロナに感染した場合について、解説していきたいと思います。
まず乳幼児本人は、感染してもそれほど大きな問題ではありません。世界的に見て、基礎疾患のない乳幼児が重症化したケースは、変異株も含め、ほとんど報告されていません。問題は子どもから大人に感染するケースです。
仮に小さい子どもが感染したからといって、子どもだけを隔離するわけにはいきません。重症化はしないので、医療機関に入院もできませんので、親が看病することになります。そのうちに親が感染して重症化するリスクがあります。
現実的に子どもが感染した場合、どんなに気を付けていても同居の親が感染を防ぐ手立てはないと思って良いでしょう。現状、自分たちが重症化しないようにワクチンを接種するしか方法はありません。
特に小学校・幼稚園・保育園などの子どもたちの集団生活が通常通りになると、そこで感染したものが大人に感染するというケースが出てくるでしょう。
第5波で大きな問題となったように、感染が拡大し医療体制がひっ迫した場合、状態が悪くても病院で治療を受けられるとは限りません。自分が中等症以上にならないよう、まだワクチンを接種していない方は、きちんと接種を受けてください。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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