不妊治療については、基本的に夫婦で一緒に治療を行うため、男性も産婦人科で診察を受けることになります。これが男性にとって、不妊治療へのハードルとなっている点もあります。
また逆に、男性が不妊治療に積極的な場合、男性の想いが強すぎると女性へのプレッシャーとなる場合もあります。
男性の通院を必須としている医療機関もありますが、丸山記念病院では、上記のような心理的な側面も考慮して男性の通院はマストにはしておりません。
男性の不妊治療については、精子を検査することが主となります。男性に採血して検査する意味はほとんどありません。(一部無精子症の時、ホルモン値を調べる時くらいです。)
精子があれば大丈夫なので、家で精子を採取して、女性に持ってきてもらう形で問題ありません。むしろ採取したての精子は粘性が強いため検査には向かず、少し時間(2時間程度)がたっている方が良いため、家を出る前くらいに取ってきてもらうのがちょうど良かったりもします。
精子の検査については最初にした方がベターです。精子の状態が分かれば、女性の治療の負担が減りますし、治療方針を立てる際の選択肢が増えます。
不妊治療は精神的なストレスがなるべくかからないように進めることが大切です。夫婦お互いの意識をきちんとすり合わせて、お互い無理強いをしないように治療をしていきましょう。