婦人科の病気

女性が受けておくべき健診・検診

病気の早期発見・早期治療には健診・検診を定期的に受けていただくことがとても大切です。
今回は女性が受けておくべき健診・検診について、ご紹介したいと思います。

・子宮頸がん検診

子宮頸がん検診では、内診、視診、採取した細胞を検査する細胞診などを行います。
さいたま市では20歳以上の女性が、年1回受診することができます。(40歳以上は前年度未受診の方=2年に1回)
進行がんになってしまった患者さんのほとんどは、検診を受けたことが無い方たちです。検診を受けることでリスクが下がるので、今まで受診したことがない方は、ぜひ受診してください。

・子宮体がん検診

40歳以上の方には、子宮体がん検診も受けていただきたい検査です。
さいたま市の場合、子宮体部の検診は、原則40歳以上の方で、問診の結果、子宮体部細胞診の必要性が認められ、かつ、本人同意もある場合にのみ受診できます
ただし生理不順の方は、若くてもリスクがあるので、受けていただいた方が良いです。
子宮体がん検診は、人間ドックではやらないことが多いので、個別にきちんと受けていただきたい検査です。

どちらの検診も、助成の対象年齢であれば、費用負担はほとんどなく受診できるので、(2023年度は頸部検査600円、頸部+体部検査1,000円)忘れずに受診してください。

・乳がん検診

乳がんは検診を受けないと基本的には見つからないがんです。さいたま市では、40歳以上の女性は2年に1回助成の対象となります。(2023年度は視触診+マンモグラフィ1,000円)
昔は視触診だけでしたが、見逃しも出てしまうため、現在ではマンモグラフィをマストで行うようになっています。
特に血縁に乳がんの方がいる場合には、若いうちから受診することをお勧めします。若年性の乳がんは、その多くは遺伝ということが分かっています。

・骨粗しょう症健診

骨粗しょう症の予防のため、骨密度を計測する健診です。さいたま市では、40歳、45歳、50~80歳の女性では隔年で助成が出ます。(自己負担金400円)。
手のX線写真で骨密度を測定するDIP法でやることが多く、さいたま市の助成対象もこちらの検査になりますが、精度が余り良くありません。
そのため丸山記念病院では、大腿骨と腰の骨で検査を行うデキサ法で検査を実施しています。
特に閉経後の女性は骨密度が低くなるので、定期的に受診することをお勧めします。

さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
〒339-8521 埼玉県さいたま市岩槻区本町2-10-5
一般外来 午前8:30~12:30
毎週水曜日、第一日曜日、祝日は休診
(診療スケジュールはこちらをご確認ください。)

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