妊婦さんが不安に思うことのひとつに「陣痛促進剤」があると言います。
自然分娩で何も問題が無ければ、陣痛促進剤を使わないケースもありますから、なるべくなら使わずにという気持ちを持たれているのでしょう。
そもそも「陣痛」とは、赤ちゃんを出すために子宮が収縮する時に出る痛みです。陣痛促進剤を使ったからといって、使わないケースより陣痛の痛みが強いというわけではありません。あくまで「促進」のお薬なので、そもそも陣痛が弱い人に使用する薬だからです。
また陣痛の強さや間隔だけで状態を判断しているわけではありません。陣痛そのものよりも、出産がきちんと進行するかどうかが重要です。痛くても進まない場合もありますし、痛くなくても順調に進む場合もあります。
丸山記念病院では、基本的には出産する方全員に、促進剤の仕様の承諾は取らせていただいています。
一番大切なのは赤ちゃんが無事に健康で生まれるかですので、赤ちゃんの様子をモニターしながら、医師が必要と判断した場合には、促進剤を使用することがあります。場合によっては帝王切開にするかどうかの判断も出てきます。このあたりは非常に個人差が大きいです。
使用したくない方は使わなくても問題ありませんが、お産が長くなって、かえって辛い時間が長くなることもあります。当院では、大体3~4人に1人は陣痛促進剤を使用するイメージです。
薬を使わない自然陣痛を望まれる方もいらっしゃると思いますが、赤ちゃんと母体が無事に出産を終えることが何より大切です。陣痛促進剤はそれを助けてくれる薬ですので、余り不安に思わず、何かあったら助産師や医師に相談してください。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
〒339-8521 埼玉県さいたま市岩槻区本町2-10-5
一般外来 午前8:30~12:30
毎週水曜日、第一日曜日、祝日は休診
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