現在日本人の8割程度が新型コロナウイルスのワクチンを接種しており、その中には多くの妊婦さんも含まれています。
妊娠自体が重症化の要因にはなりませんが、妊娠高血圧症候群をはじめ、妊娠に伴う身体の変化によって、重症化するリスクはあります。母子共の健康のために、きちんとワクチンを接種しておくことは非常に重要です。
一部SNS等で、ワクチンが早産につながるという情報が出ていますが、これは全くのデタラメです。
確かにワクチンを接種した妊婦さんが、接種に近いタイミングで早産になることは確率的にはありえるでしょう。しかしこれは、元々早産になる要因があり早産になるもので、ワクチンを接種していてもいなくても早産になっていたと考えられます。
日本では妊婦さんへのワクチン接種については、非常に慎重に検討がされました。ワクチン接種が早産に関係するというのは、統計データとして明確に否定されています。
冒頭で書いたように、特に妊娠後期で新型コロナの重症化リスクが高いというデータも出てきていますし、妊婦さんが新型コロナに感染すると、非常にデメリットが大きいです。
根拠に無い嘘の情報に惑わされず、きちんとワクチンを接種するようにしてください。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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