元々女性に多い便秘ですが、妊娠するとそれまで便秘では無かった方でも便秘になることがあります。妊娠中は半分くらいの方が便秘になると思っていただいて良いと思います。
これは子宮を収縮させるホルモンと、腸を動かすホルモンが同じで、妊娠するとこのホルモンの分泌が弱くなるので、腸の動きも鈍くなってしまうからだと考えられています。
便秘は身体に悪影響が大きいので、食生活、運動習慣の改善などでも便秘が良くならない場合は、お薬を処方する場合もあります。酸化マグネシウムなどの副作用の少ない下剤でも服用に問題はありませんが、
丸山記念病院では、漢方薬を処方することが多いです。
よく処方する漢方薬として「麻子仁丸(マシニンガン)」があります。麻子仁丸は便を柔らかくして腸を動かす作用があります。成分的にもそれほど強くなく、妊婦さんの便秘解消にちょうどよい作用です。基本的には夕食後1回の服用となり、便秘がひどい場合には1日2、3回までは服用回数を増やせます。
そのほかもっと成分が強い漢方薬もあります。こちらはかなり強めなので、妊婦さんにはお薦めしませんが、よほど便秘症状がひどく、ほかのお薬が効果が無かった場合に、処方する場合もあります。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
〒339-8521 埼玉県さいたま市岩槻区本町2-10-5
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