不妊治療をすると双子などの多胎が増えると言われています。これは治療に使用する排卵誘発剤が原因です。
排卵誘発剤はその名の通り排卵を誘発する薬です。排卵誘発剤を使用して複数個「卵」が出れば、多胎の可能性が出てきます。もし治療をしなくても妊娠するような方に使用すれば、双子や三つ子が起こってしまいます。
しかし、実際には不妊治療をしなければならないレベルですと、妊娠に条件の良い卵が頻発するわけでは無いので、それほど多胎の確率が高くなるわけではありません。ただし、条件の良い卵が出る時は、総じてその時に卵全てが良くなることが多いので、そこで当たると、多胎の可能性は高くなります。
また不妊治療の草創期に比べれば、様々な治療法にエビデンスが確立され、多胎の率は低くはなっています。
多胎は早産のリスクや行動制限が多くなったりと、総じて妊娠・出産のリスクが上がります。ですので、排卵誘発剤の使用については、常に注意が必要です。
たくさんの卵が育った場合には、体外受精も選択肢のひとつとなります。体外受精においては、学会勧告で、原則として受精卵は1つしか戻してはいけないことになっています。そのため、残りの卵は冷凍保存することで、その卵を使って、体外受精を複数回試みることができます。ちなみに卵は冷凍保存しても、生まれてくる赤ちゃんに悪影響はありません。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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