妊娠すると飼っているペットとこれまで通り接していいか気にする方が少なくありません。
確かに妊婦さんが気を付けるべき感染症の中にはトキソプラズマ感染症があり、これは猫の糞尿から感染することがあります。
トキソプラズマ感染症は健康な方が罹っても8割の人が無症状で、妊婦さん自体はほとんどの場合症状が出ませんが、胎児に感染すると、先天性の障害が起こることがあります。
ただし昔から猫を飼っている場合は、既にトキソプラズマに感染している場合も多く、トキソプラズマに抗体を持っていることも多いです。丸山記念病院では、希望があれば採血して抗体の有無を調べることはできますので、お申し付けください。
ペットを飼っている場合は、糞尿の処理は手袋をして直接触らないように気をつけてください。
トキソプラズマは、生肉や土壌から感染することもあるので、妊娠中は土いじりはしないこと、お肉はきちんと加熱すること(特に最近流行のジビエは注意しましょう)、どろのついた野菜はきちんと洗ってから食べるようにしましょう。
他にもペットの毛と糞はアレルギーの原因となりますので、妊娠しているかどうかにかかわらず、きちんと片付けて、清潔にするようにしてください。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
〒339-8521 埼玉県さいたま市岩槻区本町2-10-5
一般外来 午前8:30~12:30
毎週水曜日、第一日曜日、祝日は休診
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