どんな病気やケガでも患者さんを悩ますのは「痛み」ですね。「痛み」には個人差があり、明確な指標がないため、その「痛み」がどのくらいのものなのか、不安になることも多いと思います。
出産に関わる痛みの不安の種となるのが「会陰切開」です。これは多くの妊婦さんが「痛いのかな?」・「どのくらいで治るのかな?」と思うことのひとつでしょう。
現在、初産の場合、ほとんどが会陰切開をします。もし会陰切開をしないと、出産時に想定外に切れてしまう可能性が高いからです。あらかじめ切った方が後がきれいに治ります。
江戸時代、明治時代には切っても縫えないので、時間をかけて会陰部分を伸ばしていたそうです。しかしモニターで胎児心拍が不安定な場合は、早期の分娩のため会陰切開を早めに行うこともあります。
個人差はありますが、出産後しばらく痛みは続きます。痛みはおおよそ1週間くらいでおさまり、1か月健診の頃には大体治っていることが多いです。
切開する部分は、治りが早い部分ですので、必要以上に怖がる必要はありません。痛みが強い場合には痛み止めを使用できますので、我慢せずにご相談ください。
ちなみに2人目以降は切開の必要がない場合もあります。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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