妊娠すると体重が増えます。胎盤と胎児を合わせると大体7kg程度になります。つまり何もしなくても7kgは増えるわけです。以前のブログでも書きましたが、7kgプラスアルファで、大体妊娠前と比べて、10kg前後の増加に留めておくと理想的です。
体重が増えすぎてしまった場合は、体重を減らす必要はありませんが、過度に体重が増えすぎないように気を付ける必要はあるかもしれません。
妊娠中の過度のカロリー制限は、お腹の中の赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす可能性があるのでやめましょう。ダイエットという考えではなく、あくまで体重の増加を緩やかにする、これ以上急激な体重増加をしないようにするという考え方です。
例えば妊娠中期に4kg/月増えてしまったとします。そのままのペースでいくと、出産時にはプラス10kgを軽くオーバーしてしまいますね。そのため、次の月には1kg増加くらいのペースを目指して、運動や食事を改善していきます。
仮に4kg/月増が2ヶ月続いてしまった場合は、入院して療食を行う場合もあります。治療というよりは、妊娠時にはこのくらいの量、このくらいの栄養バランスが大事なんだよという見本を、実際に食べながら勉強するための入院のようなイメージですね。
大切なのは自分が美味しいと思うものを食べることです。カロリーや塩分を制限しても、出汁や香辛料などで味を補うことはできます。味が薄くても美味しいもの、美味しい料理法はたくさんあります。不味いものは食べない、不味いものは続きません!
ダイエットというと、心理的、身体的な負担も大きくなります。体重が増えてしまってもダイエットはせず、医師や助産師と一緒に無理のない体重増加ペースを作っていきましょう。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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