妊婦さんのお悩みで少なくないのが肩こりや腰痛です。
お腹が大きくなったり、体調や生活習慣が変わったりで、元々肩こり、腰痛持ちだった方以外にも症状が出ることもあります。
このような痛みに対して処方する漢方薬に「葛根湯(カッコントウ)」があります。おそらくほとんどの方がご存じの漢方薬だと思いますが、みなさん風邪の薬というイメージを持たれているのではないでしょうか。
葛根湯はもちろん風邪にも処方するお薬で、妊婦さんの風邪に対してよく処方します。ただしその効能は血流を良くすることにあります。そのため、血流が悪くなることで起こる肩こり、腰痛、頭痛などにも効果を発揮します。
落語の中に「葛根湯医者」という噺がありますが、これは何でもかんでもとりあえず葛根湯を出す=ヤブ医者として揶揄しているものです。しかし、葛根湯はそれくらい様々な症状に対して効果があるということでもあります。
そのほか、筋肉痛や急性の腰痛には「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」を処方することもあります。足をつるなどの筋けいれんを防ぐ効能があることで知られています。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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