子宮筋腫は不妊の原因になるため、妊娠を希望する場合、妊娠前に手術で切除することはありますが、既に妊娠している場合には、無理に手術をすることはありません。妊娠中の手術はハイリスクであり、妊娠検査まで分からなかった程度の筋腫であれば、様子見で問題ありません。
自然分娩に邪魔になるようであれば、帝王切開になりますので、赤ちゃんや妊婦さんの健康に影響があることはありません。もし、手術が必要だと判断した場合は、出産後になります。
妊娠中でも手術をする可能性がある病気として「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」があります。文字通り卵巣にできる腫瘍です。基本的には良性のものが多く、悪さをすることは少ないです。
卵巣は子宮の横にあり、靭帯に支えられた状態になっています。分かりやすくいうと、ハンモックのようになっていて、ぶらぶらと動くようなイメージです。
ごくまれに嚢腫が大きくなってくると、その重みで動きが大きくなってしまい、場合によってはぐるんと捻じれてしまうことがあります。元に戻れば問題ないのですが、そのまま捻じれたままだったり、さらに捻じれがひどくなってしまうと、根元の血管が詰まってしまうことがあります。
このような状態を「茎捻転(けいねんてん)」と言うのですが、茎捻転になると嘔吐してしまうくらいの強い痛みが出ます。組織が壊死してしまう可能性もあるので、この場合は手術をします。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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