赤ちゃんはお母さんのお腹の中では、基本的に頭が下の姿勢になっています。それが逆さまになって、頭が上の姿勢になってしまうのが「逆子」です。
「逆子」だからといって赤ちゃんの成長や母体に悪い影響が出るということはありません。
赤ちゃんはお腹の中で様々姿勢を変えますが、30週を超えて逆子だと分娩時まで戻らない可能性が高くなります。
分娩時の逆子のままだった場合、自然分娩だと難産になり、赤ちゃんにとってリスクがあります。そのため、現在では逆子の場合、帝王切開での出産がほとんどです。そもそも逆子はそれほど珍しいケースではないため、帝王切開の中でも逆子が原因というケースは多いのです。帝王切開の場合、逆子のリスクはありません。(また現実問題として、逆子は帝王切開での出産が当たり前になっており、逆子を自然分娩で取り上げる技術を持った医師が少なくなっているということもあります。)
ですので、逆子だからといって特に心配されるようなことはありません。逆子を治すのに「逆子体操」というのもありますが、やれば必ず治るといったものではありませんし、何もしなくても何かの拍子に赤ちゃんが姿勢を変え、逆子が治る場合もあります。
今は帝王切開の技術、そして術後のケアについても技術が上がっていますので、赤ちゃん、お母さんともに健康への心配はいりません。逆子と診断されてもあまり心配なさらないのが良いでしょう。