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産婦人科部長/丸山記念病院副院長 丸山正統医師の紹介 Part2

前回に引き続き、産婦人科部長/丸山記念病院副院長である丸山正統医師へのインタビューです。

妊娠・出産のリスクを下げる努力をする

先ほど述べたように出産にはリスクも伴います。現在では世界でも有数の「出産安全大国」である日本でも、かつては妊産婦が亡くなることは珍しいことではありませんでした。実際に妊産婦の死亡率を見てみると100年前の1920年頃は10万人に対し約350人、50年前の1970年頃は約50人ほどの方が無くなっています。現在では約5人/10万人と大幅に減少しています。死亡原因の多くは産後の出血で、それに対処する医療技術が上がったことで死亡率は下がってきています。

様々な検診もリスクを下げるのにとても重要なことです。妊娠中毒症などが重篤化する前にきちんと診断をして適切な処置を取ることで、妊婦さんとお腹の赤ちゃんの命と健康を守ることになります。
また丸山記念病院産婦人科では、他の医療機関で行う検査に加え、MRIによる脳動脈瘤の検査も行っています。実は妊娠中のリスクのうち、対処のしようがほとんどないのが、脳動脈瘤の破裂なのです。実際の数とすると1人/4万人くらいで、基本的には滅多にない事例ではあるのですが、起こってしまった時に手の打ちようがないという非常に悔しいケースになってしまう可能性があるのです。MRIであらかじめ動脈瘤の有無を調べておけば、経過観察をしながら帝王切開に切り替えるなど対処することができます。

可能性としてはとても小さいことなのかもしれませんが、できる限りリスクを減らすということでは、とても大切な検査の一つであると思っています。妊婦さんへのMRI検査は、さいたま市はもちろん全国でもほとんどないのではないでしょうか。普通産婦人科にMRIは置いてありませんので、これも丸山記念病院の強みのひとつです。MRI検査は基本的に当院で出産される妊婦さん全員に行っています。
ちなみに200~400人に1人くらいは、出産へのリスクはないものの、小さい動脈瘤が見つかることがあります。こちらは数字で見るとなかなか多いと思いませんか?見つかった方は、今後定期的に瘤が大きくなっていないかなどを経過観察することができるので、脳血管疾患のスクリーニングにもなります。

さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
〒339-8521 埼玉県さいたま市岩槻区本町2-10-5
一般外来 午前8:30~12:30
毎週水曜日、第一日曜日、祝日は休診
(診療スケジュールはこちらをご確認ください。)

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