妊娠・出産の中で問題になってくる場合があるのが、お腹の中の赤ちゃんが週数に対して体重が増えず小さいという症状です。その原因はわからないことが多いです。
放っておくと流産の可能性が出てくるので、そうならないためにもきちんとしたスクリーニングが必要です。妊婦健診できちんと定期的に検査をして対処するなどして、必要があれば、周産期医療センターなどしかるべき医療機関に紹介することもあります。
また原因がはっきりとしているケースもあります。例えば妊娠高血圧症候群の場合は体中の血管が細くなるため、赤ちゃんに栄養がいかず、うまく育たないという可能性が出てきます。
タバコに含まれるニコチンにも血管を収縮する作用があるため、同じように栄養不足に陥る可能性があります。仮に妊娠中にずっと喫煙をしていた場合、リスクはかなり高くなりますので、妊娠中の喫煙については絶対にやめていただきたいと考えています。
胎児の体重が増えなくなる場合の症状としては、羊水の量が減ってくるというのがあります。そのままにしておくと赤ちゃんが酸欠状態になってしまいます。体重の伸びが悪くなってしまったら、帝王切開で赤ちゃんを取り出すことも必要になります。現在は医療技術が整っていますから、29週以降であれば赤ちゃんが無事に育つ確率が高くなります。
妊婦検診では赤ちゃんの体重はもちろん、羊水量なども測定しますので、きちんと妊婦検診を受けていただくことで、不育症や流産のリスクを減らすことができます。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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