妊娠中に飛行機に乗ってはいけないということはありません。ただし、リスクもありますので注意が必要です。
妊娠が他の病気と異なるのは、仮に機内に医師が乗り合わせていても、産科以外の医師では、搭乗中に産気づいたり、異常が起こった時に対応できないところです。
そのような事情から、各航空会社は出産予定日が近い妊婦さんが飛行機に乗る場合には、ある程度制限を設けています。
例えば、ANAやJALでは、出産予定日の28日以内のフライトの場合、医師の診断書を提出する必要があります。切迫早産などのリスクが少なく、フライトをしても健康上支障がないといった内容を出さなければなりません。
また、国内線では、出産予定日の7日以内、国際線では14日以内の場合、医師の同乗が必要になります。事実上、飛行機に乗ることはできなくなります。
また妊娠中はエコノミークラス症候群になりやすく、血栓症のリスクが高くなります。長時間のフライトは避けること、搭乗中は座りっぱなしではなく、適度に動くなどするようにしましょう。
このように妊娠中の飛行機は、色々と手続きが必要になることが多いので、事前にきちんと調べて、身体に無理のないようにしましょう。
さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
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