不妊治療

人工受精と体外受精の違い

不妊治療の方法に「人工授精」と「体外受精」があります。これまで不妊治療に縁が無かった方は、この違いがよく分からないかもしれません。

人工授精は、採取した精子を子宮の中に入れる方法です。子宮に入れた後、受精するかどうかは自然に任せられますので、妊娠の可能性は高くありません。期待値は低いと言っていいでしょう。

人工授精が最も有効な方は、射精はできるけれどもセックスができない人です。人工授精については費用もそれほど高額ではないケースが多く、大体1.5~2万円/回程度が多いと思われます。

体外受精は、お腹の中から採卵し、外で受精させて子宮に戻すという方法です。施術の工程が多く、顕微受精まで行うと、かなり費用が高額になってきます。

妊娠の確率は年齢によって変わってきます。一般的に若い方の方が成績が良く、35歳以上になってくると徐々に成績が下がってきます。

ちなみに現在少子化対策の一環として、不妊治療への保険適用化が検討されていますが、特に体外受精については、医療機関によって費用は大きく異なってきます。全国平均で統一するのは難しい側面もあり、どのような形で保険適用になるのか、まだ具体的には決まっていないのが現状です。
(2021年9月現在)

さいたま市の産婦人科 丸山記念病院
〒339-8521 埼玉県さいたま市岩槻区本町2-10-5
一般外来 午前8:30~12:30
毎週水曜日、第一日曜日、祝日は休診
(診療スケジュールはこちらをご確認ください。)

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