子宮鏡 〜よくある質問〜
認定医がお答えします
子宮鏡は、まだ広く知られていないせいか、色々と疑問をお持ちの方が多いようです。
そこで子宮鏡について、よく聞かれることをまとめてみました。
知りたい情報がない場合は、お手数ですが、お問い合わせフォーム から直接ご質問下さい。
子宮鏡とは内視鏡の一種で、子宮の内部を診察するための特殊カメラです。
直径が約3mmのファイバースコープで、子宮口から子宮内に挿入し、目視による子宮の内腔を観察することができます。
子宮内宮の病変を直接見て診断できるため、非常に精度の高い診断ができます。
また、手術用の子宮鏡では、先端の電気メスを使って手術を行うこともできます。
一般的に腹腔鏡による手術は、お腹などに小さな穴を開けるだけで、身体への負担が少ないことがメリットとなっていますが、子宮鏡の場合は、外から見えるところに傷は残りません。
術後の痛みや出血も少なく、入院期間も短く済みます。
このように子宮鏡は患者さんにとってメリットの大きい検査法、手術法ではありますが、腹腔鏡に比べて術者が少なく、通常の病院ではそれほど多く導入されてはいません。
埼玉県では、日本産婦人科内視鏡学会認定の子宮鏡技術認定医は埼玉医科大学病院の高村将司先生と、当院の丸山正統産婦人科部長の2人しかおりません(2020年9月現在)。
丸山記念病院では、子宮鏡による診断を一般外来での通常検査のひとつとして実施しています。
エコーや内診による診断で子宮内疾患が疑われた場合、その場で子宮鏡検査を行うことで、子宮内疾患の早期発見を可能にしています。
不妊症/習慣流産/着床不全/不正性器出血/過多月経/過少月経 等でお悩みの方
子宮筋腫/子宮内膜ポリープ/子宮体がんの疑い/子宮内膜増殖症/子宮奇形/
慢性子宮内膜炎 等
人によっては、痛み止めとして局所麻酔をすることはありますが、ほとんどの場合、痛み止めを使用するほどではありません。
原則的に麻酔や痛み止めは使用しませんが、痛みの強い方には痛み止めを行っています。
検査当日は原則シャワーのみとしています。翌日からは入浴していただいて問題ありません。
原則として必要ありません。当日に出勤していただいても大丈夫です。
もし検査後に異常がありましたら、すぐに病院に連絡してください。
検査後には、感染症予防のために抗菌薬を処方します。
また予約検査の場合には、事前に抗菌薬を処方する場合もあります。
必要ありません。手術については2泊3日の入院が必要です。
特にありません。